iTunesはLISMOの1/4しか権利者を評価していないらしいが

「LISMOにも優位性がある」 高橋 誠 KDDI取締役執行役員常務
 auの音楽配信サービスであるLISMO対応端末は稼働数1854万台と、幅広いユーザーにお使いいただいている。アイフォーンだと楽曲のダウンロードは無線LAN経由だが、LISMOは3Gのネットワークを使う。場所を選ばずにダウンロードできるし、最新楽曲数で優位性がある。音楽業界はアップルが大好きだが、LISMOも応援してくれている。最近でもサザンオールスターズの歴代楽曲の「着うたフル」を展開しているが、ものすごい人気で、これまで触れたことがない人が来ている。LISMOの課金は1曲420円だが、iTunesでは99セント。音楽の価値が4分の1と評価されているわけだ。権利者の価値を大事にしたいという思いが強いところは、LISMOのビジネスモデルを高く評価してくれるはずだ。

週刊東洋経済 - 打倒!"ソフトバンク"iPhone−−ドコモ、auの戦略(2) - 08/07/25 | 00:00 より引用

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端的に言うと、たかだか3000万程度のユーザーしかいないKDDIがworldwideに展開してるAppleのビジネスモデルを、どうしてこういう上から目線で話ができるのかと。ユーザーの立場からしたら、一曲あたりの単価が1/4である、すなはちユーザーにとっての敷居が下がって買いやすくなり、結果的に著作者に入るという思考はできないのかと。

上記サイトには、こんな内容も書かれている。

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(ソフトバンクの斬新なやり方に対して)ライバルはそのたびに悔しい思いをしてきた。「何か思い切ったことをやろうとしても、必ず会議で反対意見が出て、インパクトのないものになってしまう。ソフトバンクが持ち込んだ割賦販売も、われわれでは発想できなかった」と、ライバルからは反省の声も聞かれる。

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"ライバル"がDocomoなのかKDDIなのか知らんが、どちらにせよ「旧国営企業」か、「京セラ&トヨタ連合」なわけで、どちらも官僚的な社風だから、中身はそれほど変わらんだろう。先の話になって、LISMOを日本向けiTunesと完全統合して、auとiTunesのユーザーがお互いのコンテンツを使えるってくらい門戸を開放するくらいやってみたらどうなんだろ? そうすれば、iTunesに「サザン解禁」がなされ、LISMOにiTunesの豊富(でニッチ)なコンテンツが対応。これは革命的にすごいことになると思うのだが、やっぱり「会議で反対意見が出て」うまくいかないんだろうな〜(苦笑)