2月26日(水)
夜、眠れなかったのでだらだらとNHKを見ていたら、昭和59年の紅白歌合戦の舞台裏をやっていた。あの「普通のおばさんに戻ります」宣言とともに紅白のトリで引退した都はるみを巡る話だ。夫婦坂を歌い終えた都はるみに対し、司会の鈴木健二氏が「私に、一分間だけ時間をください」と言って説得し、アンコールに持ち込んだ、あの紅白歌合戦だ。スタジオに鈴木氏自らが出てきて語りながら、プロジェクトX風に構成された内容は見ていてスリルがあった。驚いたのは、鈴木氏の喋りのすごさ。当時は気づかなかったが、柔らかな声と表情、そしてその見る者を引き込む話術。それも全部アドリブでやっていたというのだからすごい。M平アナウンサーじゃこの雰囲気は出せないだろうな(笑)。あのアンコールの一件には賛否両論あるだろうが、それを実現させた舞台裏を見られたことに、正直感動した。これはビデオにとって残したかったな。
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