成分献血に行った結果

成分献血のミスでお詫び

成分献血でもらったお詫びのレター

高校生の時から献血をしている。あれこれ飲み食いしながらビデオや雑誌を読んだりしてるうちに血を抜かれて、最後には図書券まで貰えてしまうという待遇でなかなか良い暇つぶしになっていた。いつからか「図書券=売血」ということで記念品はほぼ無くなってしまったが、それでも血液検査の結果を教えてくれるので、健康管理に役立てるのも兼ねて通い続けている。

回数は軽く200回を超えており、問診の度に感心される。しかし昔は成分献血一回で3回分のカウントだったので、実際はそこまで行っていないかもしれないが、それでも結構な回数を行っていることは間違いないだろう。

献血は迷わずに成分をすることにしている。生まれつき血小板が多いらしく、いつも重宝がられているのだ。しかも成分なら次の献血可能日まで二週間のインターバルで済む。これが全血で400ccだったら三ヶ月も空けなければいけない。しかも現場ではあまり歓迎されていないのか、献血ルームのベッドも待遇もびみょーに劣るのだ。

そんなわけで、いつものように成分献血に行ったある日。右腕の静脈に針を刺されたのだが血が流れない。まぁたまにあることだけども、そうなると刺された針を緩めたり奥へ入れたりとグリグリやられるのであまり気持ちいいものではない。なにより痛い。やってくれたのは比較的若い看護婦さんだったが、少しの間静脈と格闘してから諦めたのか、ベテランぽい看護婦さんを呼んだ。代わってくれたベテランはさすが上手くやってくれたようで、チューブを血が流れ始めた。

まずは一安心ということで、持参したiPhoneでビデオを見ながら寛いでいた。成分献血は一度抜いた血液を遠心分離して赤血球だけを戻してくれる。戻ってきた血液は当然体温より温度が下がっているわけで、そのひんやりした感触がまた心地良い。先の若い看護婦さんが来て、針先の痛みがないか確認をしてくれたが問題なかった。そうして返血が終わり、二度目の採血、そして二度目の返血の時に機械がアラームを発した。

ワラワラと集まってくる看護婦さんたちの一人が、
「返血の圧が高いみたいね・・・」
とつぶやいた。どうやら針の角度が悪いのか、血管の壁に使えてるのか、血が戻りづらくなっているらしい。再び呼ばれたベテラン看護婦さん。再び針を回しながら、緩めたり奥へ入れたり、奥へ入れたり、奥へ入れたり・・・そんなに入っちゃうの!? と思ったら鈍い痛みが走った。

「・・・針を抜きます」

どうにもこうにもならなくて、献血は中止。針を刺した瞬間に血管が逃げたらしく、正しく命中しなかったとのこと。返血の時に圧力がかかっていたので内出血が起きてしまったとのこと。最後に痛みを感じたのはその内出血が原因とのこと。相当な回数やっているので静脈の上の皮膚が硬くなっているのだが、それは問題がなかったとのことだった。

公称200回以上も献血をしているので、内出血が起きたことは一度や二度じゃない。ひどい時など機械の故障で床が血まみれになったこともある。なので看護婦さんから献血ルームのスタッフまで平謝りに謝られたのはこちらが恐縮してしまうくらいだった。幸い内出血のところもそれほど痛むことなく済んだが、痛かったのは次の献血まで一ヶ月空けなければいけないこと。200cc相当の全血が抜かれてしまったので仕方ないとはいえ、二〜三週間おきにやっていた献血ができないのは残念だね。

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