1600m「も」
こないだの新潟地震。新幹線開業40年目にして初めて走行中に脱線したということで、かなり大きなニュースになっているが、どっかのニュースで、
「脱線した新幹線、1600m『も』走って止まる」
なんて書いてあった。
(注:『』は後付け)
報道というのは言葉遣い一つで相手に与える印象が変わってしまうが、これはひどいね。新幹線はもともと高速で走行するため、最高速度で走っている場合、急ブレーキをかけたら最高2000mは走らないと止まれない。一般の鉄道の場合、旧運輸省の省令によって600m以内に止まらなければいけないと決められているが、新幹線は踏切がなく、またその軌道上に立ち入るだけで逮捕されるという「新幹線特例法」によって守られているため、この規制を受けない。そもそも時速200km/h以上で走る物体がそんな簡単に止まれるわけがないし、止められたとしても中にいる乗客に怪我人が多数出るだろうことは想像に難くない。
そんなことも考えず、見出しだけで「地震が来てもすぐに止まれない新幹線」みたいな印象を与えるマスコミってどういうもんかと。この新聞社はナニを訴えたいのかと。改めて考えてしまった。
Posted: Mon - October 25, 2004 at 11:53 PM