もしも「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を他の民放が作ったら

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日刊ゲンダイ|格安でも高視聴率 テレ東「路線バス」旅番組に他局歯ぎしり
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/150466

テレ東の土曜スペシャルでやってる旅番組が数年前から面白くて、他に見るものがないときは、大抵これを見ている。「スタジオの雛壇芸人」「画面に割り込むワイプ」「過剰な SE (効果音)」がないところが良いのだ。画面はひたすら現地の風景や建物や料理。それを女優や俳優が訪れる様を淡々と流す、この間合い。余計な装飾が無い分、映像で演技で勝負するので伝わるものがあるのだと思う。それで制作費が安いんだから、大したものだと。

で、そんな土曜スペシャルの枠でも、先のニュースでも取り上げられている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は面白い。太川陽介と蛭子能収という組み合わせの妙もあるが、目的地に向かって「路線バスだけ」で長距離移動するというゲーム的な面白さもある。地方の名所近くへ行ったのに、名所旧跡よりもバス停の時刻を最初に気にするところもよい。スマホを使えばある程度情報を得られるのに、それをしないで現地で時刻を調べるというところのスリルもたまらない。実際はロケバスが結構見え隠れしてるから、 10km 歩いたとか言いながらもロケバス移動してるんだろうけど、そういう点を差し引いても面白いには変わりない ( ̄▽ ̄)

とまぁ、この番組については下手に語るより、他のブログなどを見てもらえばもっとよい解説があるとは思うが、もしもこの番組を他の民放局が真似したら、多分こうなる。

・最初にスタジオで男女のタレントが司会
旅をした三人はスタジオではゲスト扱い
・「ゲスト」の背後には当然雛壇芸人が多数
・その芸人たちが蛭子さんをイチイチ弄る
・司会進行が卒なく仕切って VTR へ
・VTR の間、画面の右上辺りにワイプ
・バスに乗れたらとりあえずスタジオへ戻す
・乗り継ぎの関係で行けなかったお店から「今回のために特別にお取り寄せしました」という食べ物がワゴンに乗って登場
・それを試食してる雛壇芸人が口に頬張った瞬間「うわ!これめっちゃうまいわー!」と咀嚼しながら叫んでる様子をアップで抜く
・再び VTR 。太川が早歩きしながら厳しい顔で「この次のバス停で何分待ちかが勝負」と言ってるところへ、「うわー。それあかんのとちゃうん?」とスタジオの芸人が声を被せる
・バス停に到着。次のバスまで二時間待ちと分った瞬間「えーっ!」という悲鳴と供に、柴田理恵のアップに切り替わる
・上記全てにおいて、「えー」とか「わー」とかの歓声の効果音が入る
・最後、地図を見ながら旅を振り返りつつ答え合わせ
・エンディングはスタジオの談笑とともに読めない速度で右から左へスタッフロール。右下には AKB かなんかの PV がワイプで入る
最後は蛭子さんの満面の笑みをアップで映して終わり

うむ、面白さが完全に削がれたわ ( ゚д゚)、ペッw

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